アクト・オブ・キリング

試写にて鑑賞。
60年代半ば、インドネシア共産主義者(とみなされた者)の大虐殺が行われ、その首謀者や下手人たちが今も自らを英雄と誇り仲間たちとの結束を誇示し当時の殺戮の詳細を豪快に語りあまつさえ映画化というかたちで楽しそうに再現する様子を追った、悪夢のような本当のドキュメンタリー。「(襲った先で見つけたのが)美人だったらもちろん犯す。…(中略)それが14歳くらいだったら最高。…(中略)そっちは地獄でもこっちは天国だ」といった今どきのC級映画でも聞かないようなえぐい言葉の数々を武勇伝のようにカメラに向かって語り、華僑の店にゆすりたかりをかけ、公共放送(!)のゲストに招かれたりするギャングたちの横行ぶりや政府関係者との癒着に震撼するとともに、この映画を撮り世に出した関係者たちの精神力というか勇気というか信念にも震撼しました。
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