夏休みの宿題

東京フィルメックスにて観賞。張作驥作品に関してはけっこうノスタルジックでセンチメンタルという印象を持っていたのですが本作はもっとのびやかで滋味があり、「このままずっと最後までこんな感じだといいな…だけどやっぱりこのままじゃすまないかも」と心配(?)していたら果たして後半は主人公の少年に大なり小なり心の痛みをもたらす展開になり、そこが張作驥監督らしさといえるのかも。とはいえ全体のトーン、あらゆるショットがとても心地よく美しく一種の円熟を感じさせる作品でした。