「トランジット」「花咲くころ」

昨日と本日、東京フィルメックスにて観賞。前者は出稼ぎ先のイスラエルで生まれた子供の強制送還のリスクにおびえながら暮らすフィリピン人たちの、後者はソ連から独立直後の政情不安定なグルジアを舞台に思春期の少女たちの過酷な状況の中で成長していく姿を、切なくもパワフルかつシャープに描き出した見ごたえ十分な秀作で、いずれも女性監督(後者は共同監督ですが)の初長編作品という驚きのクオリティ。米アカデミー賞外国語映画賞にそれぞれの国を代表してエントリーしているとあとから知りました。現時点で今回のフィルメックスは個人的にほとんどはずれがなく(全部見ているわけではないので運が良かったのかも)まだあと何本か見る予定ですがすでにかなりの満足感です。