リアリティー

本日TIFFにて3本見た中で一番インパクトの強かった作品。(あと2本も決してわるくなかったですけど)
実は「ゴモラ」のマッテオ・ガローネ監督作品しかも今年のカンヌグランプリというのを知ったのが遅すぎてネットではもう売り切れてて当日券とれたら見ようと思ってたらけっこう余裕でとれました。その時点(午前11時ごろ)で「恋の紫煙2」も2重丸だったし意外に当日券て狙い目だったりして…?
映画は「ゴモラ」の重量感とは別のちょっとグロテスクなくらい浮かれたトーンで繰り広げられる庶民の生活と喧騒、その中でひょんなことから一攫千金の夢にとりつかれた男の悲哀を描く、いわばイタリア式“待ちぼうけ”。リアリティというタイトルが現実と妄想の両極からじわじわ立ちあがってくる緊張感はかなりのものでした。