「The Lady」「Return to Burma」

ビルマミャンマー)を舞台にした映画を2つ。
前者は試写にて観賞。サッチャー女史が鉄の女ならアウンサンスーチー女史はダイヤモンドの女かもと思わせてくれる強く美しい楊紫瓊が商業映画としてはこれ以上ないほどの適役ぶり。おそらく本来はきわめて強い政治的メッセージをこめて世界に発信さるべく製作されたものと思うのだけれど、映画の完成後、当該国が民主化にかじを切ったことを世界にアピールし始め(まだ予断を許さない状況ながら)本当にそうならば喜ばしいと思う気分の中で公開されることははからずも新たなグッドタイミングといえそう。公式サイトはこちら
後者は先の香港国際映画祭で見た台湾の作品。ほとんど前知識なく見たもんで中盤くらいまでドキュメンタリーかと思ってたくらい素朴というか臨場感があり、登場人物の会話はどこそこで出稼ぎをするとこれだけ稼げるとか手持ちのこれをいくらで買えるとか売れるとかお金の話題満載なのがとてもリアル。この国はこれから市場経済が爆発的に発展するんだな、今がその段階なんだなと一種の熱気にあてられる思いでほとんど感心しながら見てました。こちらは公開というより映画祭上映タイプの作品ではありますが、今まさに激動中の国の空気を感じられるという意味でかなりおすすめ。機会がありましたらどうぞ。予告編等はこちら