昨日劇場にて。旅する映画監督、シネマドリフターことリム・カーワイ監督が拠点の大阪をスタート地点に、沖縄から北海道まで全国の個性的なミニシアターを訪ね歩いて再び大阪でしめくくるインタビュー・ドキュメンタリー。東京に住んでいるとなかなか実感しきれない、主に年齢高めの映画ファンに支えられていたのがコロナ禍で観客が激減して現在も厳しい状況にある中でもなんとかふみとどまってきた地方のミニシアターの経営努力と一種の使命感、その原動力である映画愛および映画館愛がじんとくる、かといってしめっぽかったり問題提起というかアジテート的にはならずむしろ淡々と、それ以上にほんわかとしてキュートな作品。場面のつなぎが面白いほどあっさりしているのが心地よかった。それはおそらくリム・カーワイ監督自身のフットワークの良さと親近感しかない持ち前のキャラによるところが大であり、監督やプロデューサーはもちろん香港インディペンデント映画祭などを企画・開催し映画人の招聘やアフタートークあるいはオンライン対談の仕切りと通訳、機材操作、手書きチケットや関連グッズ発売までなんでもござれな得がたい才能のたまものと思われます。
以下余談、映画を見ていてふと思い出したんですが、自分は大昔の学生時代から見たい映画があれば普通に一人で見に行っていて（別に一人で行くのがポリシーとかではなく）、同級生のモテ系女子（彼女にとって映画とはデートで見にいくもの）から「えっ、一人で映画見に行くの」と驚かれたことがあったなあと。。はい、どーでもいい話でした。
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