ファミリア

劇場にて。山あいの町でもくもくと陶芸にうちこむ初老の男を中心軸に、海外勤務の一人息子と難民出身の妻、在日ブラジル人と彼らに敵意を持つ地元の半グレ集団の物語が有機的に結びつき、ヘビーで時に理不尽な展開をみせていく成島出監督作品。差別と共生、絶望と希望のテーマやモチーフが数本の映画になりそうなほど盛り込まれつつもばらけることなく1本の流れにまとまった力強い作りはいい意味でわかりやすくかつ見ごたえがありました。欲を言えばもっとざらざらと荒削りでも個人的にはたぶん好きだったかも(何様ですみません)。

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