ツァイ・ミンリャン短編集

一昨日TIFFにて。1本目の「秋日」(15)を以前Filmexで見た(と途中で思い出した)ほかは「光」(18)「月と樹木」(21)「その夜」(21)は初見。いつからか、たぶん09年の「ヴィザージュ」くらいから蔡明亮作品はどんな作りでも見逃したくない映像体験と自分は思うようになっていて、今回の短編集もゆっくりとしみじみといつまでも見ていられるような感覚にひたりました。中でも「月と樹木」の樹のごときたたずまいの常楓と悠久の時を感じさせる樹の溶け合うようなシンクロニシティに深い感慨。あとから常楓先生について検索してみましたら、今年2月に98歳で亡くなられていました。合掌。