愛する人に伝える言葉

こと原題「De son vivant」。劇場にて。すい臓がんで余命宣告を受けた演劇教師のバンジャマンとそのいささか強権的な母親、そして主治医をはじめ周囲の人々の、やがて来たるバンジャマンの〝最期〟に向かう日々を描いたエマニュエル・ベルコ監督作。自分もそこそこ生きてきて、がんで他界した友人知人も少なからずいる年代になったせいか、一見よくあるテーマでありながら思いがけないほど深く、刺さる名作でした。監督の「太陽のめざめ」で共演した鉄板のカトリーヌ・ドヌーヴもさりながらブノワ・マジメルがすばらしすぎて(TT) 。。主治医役のガブリエル・サラが本職のがん専門医というのがまたほとんど奇跡のようなキャスティングで、自分にとっては今年の大きな収穫の1つに。

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