アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台

オンライン試写にて。売れない中年俳優が刑務所の演劇ワークショップの仕事を得て、手の焼ける囚人たちに紆余曲折・四苦八苦のすえベケットの「ゴドーを待ちながら」を演じさせることに成功する。。なんだかありがちな話?と早合点することなかれ、というか自分自身が早合点していたので、終盤のそう来るか感がすごかった。というのも「苦労の末の成功」は物語の前半に過ぎず、見どころはそこから。スウェーデンの俳優の実体験にもとづく物語をフランスを舞台に移したヒューマン・コメディは、実話というのも驚きだし、この展開に説得力をもたらす文化大国ならではの芸術的成熟感にぐっときました。

公式サイトはこちら。(目下トップページのみのようです)