太陽と踊らせて

先日試写にて。スペインのリゾート・アイランド、イビサ島にイギリスから移り住んで25年になる名物DJジョン・サ・トリンサと彼がジャンルを超えて自由自在につむぎ出すサウンドに魅せられた台湾生まれ東京育ちのリリー・リナエ監督が3年の月日をかけて完成した長編ドキュメンタリー。バレアリック・ミュージックというジャンル(?)は初耳で、プレスによれば「パーティサウンドとは異なる、ジャンルレスで物語にあふれた」音楽、等々説明されてるのですがとにかく百聞は一見でなく一聴に如かず。バカンス気分満点のビーチの開放感とジョンおじさんの万年青年のような笑顔がとけあって、梅雨どき&コロナ禍のジメジメ感を忘れさせてくれました。世界からパリピが集まるリゾート地とか自分には遠い世界すぎるけれど、単純にそういう人生がうらやましいとかいうことではなく、大好きな音楽を大好きなビーチで流すことを人生の喜びとするジョンおじさんの生き方のブレなさはある種の達観なり覚悟なりも含めて見る者それぞれのツボにひびく気がします。

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