エースの中のエース

ジャン=ポール・ベルモンド傑作選2にて。恥ずかしながら自分にとってJ=P・ベルモンドは超有名なのに数本しか見ていない今更聞けないナントカみたいな存在で、こうして古典的名作群をまとめて見られるありがたみを感じる今日このごろ。本日は3本見ましたが、本邦初公開という表題作がすばらしくてちょっと泣きそうに。。1936年、ヒトラー肝いりのベルリン五輪を背景に、フランスのボクシングチームのコーチとして五輪に参加することになった元空軍パイロットの主人公が両親を失った少年と偶然出会ったことから彼とユダヤ人一家をナチスから救うため大奮闘する物語。国威発揚のための五輪なんてくそくらえとなんだか現実と交錯してしまったというのもあるんですがそのきなくささを荒唐無稽な展開でおちょくりまくっていく映画的パワーに内心で拍手しつつ、本筋とはちょっと離れますがクマとの共演(!)にびっくりしたのと、サブキャラのあの2人はその後どうしたのかなと全力でツッコミを入れたくなるフォローのなさも面白すぎました。