劇場にて。本日初日。「別告訴她」という中国語タイトルもオープニングでしっかり出てました。幼いころ両親とアメリカに移住してアメリカで育ったビリー（オークワフィナ／林家珍という漢字の名前もあるとは今回初めて知りました）を主人公に、中国に住む大好きなおばあちゃん（父方なので奶奶／ナイナイと呼んでいる）がステージ４のガンと診断されるも本人には告知しないと親族が取り決めをした上で従兄弟の結婚式を名目に大集合する、ほろ苦くもハートウォーミングな物語。ルル・ワン（王子逸）監督自身の経験に基づくそうで、監督とオークワフィナが外見的にもけっこう似ていてちょっとびっくり。そして確かにオークワフィナがゴールデン・グローブ賞を受賞したのも納得の好演でした。「嘘をつかずちゃんと告知しなくちゃ」なアメリカ的思考と「本人に知らせないのは嘘は嘘でもいい嘘」という中国的思考とかとかカルチャーギャップが巻き起こすコメディと勝手に思い込んでましたら笑えるシーンも所々ありつつ全体的にウェットな作りで個人的にはもっと笑わせてそのぶんあとから泣かされる系の作り（韓流の見過ぎ？）を期待というか予想していたので微妙にもどかしさもなくはなかったのですけども監督のパーソナルな物語である以上これが等身大のリアルなのだと腑に落ちた次第です。
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