試写にて。18年、豪雨で洞窟の奥にとじこめられたタイのサッカークラブの少年たちとコーチの奇跡的生還のことはよく覚えているもののそれがどれほど困難で決死の救出劇だったかはあくまで報道の範囲内で知っていることなので助かって本当によかったというある意味上っ面だけの認識でしたが、その具体的なプロセスを見せてくれるドラマがこのタイ出身のトム・ウォーラー監督作品。当初は指揮命令系統に混乱があったり地元のダイバーが1人犠牲になってしまうという痛恨事もあったもののやがて世界各地から駆けつけたベテランダイバーたちも含めてレスキュー隊が一丸となり、地元の農民たちは大量の排水で農作物が壊滅状態になりながらも補償金を固辞し、等々国境を超えた協力体制と祈りと結束の尊さに胸のうちで手を合わせる思い。少年たちを洞窟に連れていったコーチが救出されるシーンでは思わず涙。。。これニッポンだったら責任論とか大炎上とかなってそうだなあとついよけいなことまで考えてしまいましたがそれはともあれ実際の当事者が演じている重要キャラクターも複数あって半ドキュメンタリー的なリアル感もみごとでした。
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