チェリーレイン7番地

こと原題「繼園臺七號」。東京国際映画祭にて。反英デモに揺れる67年の香港を舞台にエリート大学生と家庭教師先の美しい母娘との三角関係未満の微妙な心の機微を描く、楊凡監督の全身全霊をかけた(と感じるほどの)美意識と香港愛とエロチシズムにあふれた驚きのアニメーション。最初は人物の動きの緩慢さに困惑したんですがそれは最初のうちだけでやがてそのリズムに順応して交互に押し寄せてくる緊張感と陶酔感にひたっておりました。音楽もすばらしく、後半、ザビア・クガートの「ジャングル・ドラムス」ではさあっと鳥肌(理由はもちろん?お察しのとおりです)。。。「流金歳月」の美しさにも涙出そうでした。そして声優たちの豪華さもため息もの。例によって何も知らずに見たものでエンドロールで腰抜けそうでした。(ちなみに陳果監督がネコの声w)