ドリーミング村上春樹

試写にて。デンマークでそれまで英訳をもとに翻訳されていた村上春樹の小説を2001年に日本語からの翻訳で紹介して以来村上作品のデンマーク語訳を一手に担当してきた翻訳家メッテ・ホルムのドキュメンタリー。自身のデンマーク語訳が的確に原作の本質をとらえているのか内省し研究を重ね他言語の翻訳者たちと意見交流もする女性作家の「言葉」や「文学」への信頼や誠実さが尊く美しく、昨今あんな人やこんな人が一応確かに日本語で喋っているのだがそれがあまりに空虚で意味をなさない言葉の連続でしかないことに苦痛をおぼえる局面の多い中、ほとんど後光がさして見えるほどでした。自分ももっと日常的に、実のある言葉、真理につながる言葉、深層心理を刺激する言葉ともっと接触しなくては。。

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