ドストエフスキーと愛に生きる

先日、試写にて観賞。英語タイトルは「THE WOMAN WITH THE FIVE ELEPHANTS」。ドイツ人監督によるドイツ語中心のドキュメンタリー(なのでおそらく原題も「五頭のゾウと共にある女」という意味のドイツ語かと思われ)で、五頭のゾウとは、ウクライナ生まれのドイツ語翻訳者スヴェトラーナ・ガイヤーがそう呼んでいるドストエフスキーの代表的長編5作すなわち「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」「悪霊」「未成年」「白痴」のこと。語る言葉の1つ1つが澄みわたって胸にしみてくる老女スヴェトラーナの静かで知的でエレガントなたたずまいと、その想像を絶する苦難の人生とのギャップの大きさ、それでも人はかくあることができることへの驚きと敬意でこうべをたれる思いでありました。
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