マニラ・光る爪

東京国際映画祭CROSSCUT ASIA「ネクスト!東南アジア」提携企画 東南アジア、巨匠から新鋭まで (長い)にて観賞。原作小説は大昔に買って読んでたんですがリノ・ブロッカ監督による75年のこの有名な映画を見るのは実は初めてで、音信不通になった恋人を探しに貧しい漁村からマニラに出てきた青年が直面する現実の残酷さ、都会の闇を描いた物語の舞台は60年代なのだけれど警察の腐敗や搾取される社会的弱者の問題は近年のフィリピン映画でもなお重要なテーマであり続けていてそんな昔の映画とは思えないほどギシギシと迫ってくるものがありました。