「九月二十八日・晴れ」「表象および意志としての雨」「遺棄」

日本・香港インディペンデント映画祭2017にて「香港の今が分かる短編集」として上映された表題の3本を昨日鑑賞。雨傘革命をモチーフにした「九月〜」と「表象〜」、および貧困家庭をめぐる過酷な現状を描き「わたしは、ダニエル・ブレイク」を思い出させもする「遺棄」、いずれもメッセージ性の強い社会派作品で、ニッポンではともすれば意識高い系などと揶揄されてしまいかねないテーマに正面から取り組みながらも公式サイトに「映画の美学、作家性が重視される日本のインディペンデント映画と比べると、香港インディペンデント映画の特徴の1つは、社会派ながら、エンターテイメントであると言える」と書かれているように作りがしっかりして分かりやすく、かつ予定調和や説教くささに流れない作り手の自信や強靭さ、問題意識の強さが頼もしくクールでした。他の上映作品もかなりのクオリティであるらしく、諸般の事情で昨日しかこの映画祭に行けなかったのが残念。。ちなみに東京での開催は4月15〜21日なので本日が最終日ですがこれから名古屋、大阪で開催されます。