蜃気楼の舟

試写にて鑑賞。上映前に竹馬靖具監督が「静かな映画」「抽象的な作品」等と説明されたように確かに静かで抽象的でありつつ、モノクロとカラーの転移、記憶と言葉の転移が一種の道しるべとなって一貫した流れにいざなわれる印象的な作品でした。幼いころに父が失踪しそれからほどなく母が病死した過去をひきずる男が囲い屋(どういう仕事かは検索願います)となり、あるとき出会ったホームレスの男が父であったことから過去と現在の関係性の再構築が始まる物語(と自分は受けとめたのですがあくまで自分の解釈です)。そして個人的にはやはり田中泯先生(敬意をこめて先生付き)の身体詩ともいうべき1つ1つの動き(声も含めて)から目が離せないのでありました。
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