FOUJITA −フジタ―

劇場にて鑑賞。予告編は見てましたがこういう映画だったのかーというのは予想がつかず、パリが舞台の前半は若きフジタのいくつもの“ある日、ある時の情景”をパッチワークしたような、夢のような、ちょっと雲をつかむような印象。それが戦争が始まり日本に帰国してからの中年期を描く後半はがらりと印象を変え、5番目の妻とひそやかに暮らす生活者フジタの肖像といったおもむきで、その内面世界といってもいいかもしれない川や山や雨や風や巨木や棚田やぬかるんだ道や古民家や、すべてが美しくどこかものがなしい映像にうっとり。ふと気付いたら映画が終わっていて、しばし余韻にひたりました。
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