愛のカケヒキ

こと原題「撒嬌女人最好命」。CJIFFにて鑑賞。大学時代からまるで男同士みたいに恭志強(黄暁明)とつるんできた張慧(周迅)は、実は志強がずっと好き。そうとは知らない志強は、台湾で出会った女らしく甘え上手の蓓蓓(隋棠)とラブラブに…。香港映画は香港映画らしく中国映画は中国映画らしく合作であれば合作らしく絶妙のさじ加減で撮り分けてみせる彭導による中国映画は安心安定のクオリティで、二転三転するかと思ったら一転だったのがちょっと意外ではあったけれど、死化粧師の仕事をしている男が登場するのは隋棠が「命運化妝師(運命の死化粧師)」に出ていたからかなとか(あの映画では彼女は化粧をされる側だったけど)、乳首用ブラジャー(?)のフライングギロチンネタは黄暁明が「フライング・ギロチン(血滴子)」の主演だったからだなとかいろいろと全編笑いどころが満載。隋棠の確信犯的ぶりっこぶり、周迅のもはやレジェンドな年齢不詳すぎる可愛さにも増して、黄暁明のキュートさ最強な映画でした。「春嬌與志明(恋の紫煙2)」で彼に“黄暁明に似ているとよく言われる純情男”を演じさせ笑わせてくれた彭導、ほんと分かってるよなあ(何をだ)。