ベルファスト71

劇場にて鑑賞。親英国派主流のプロテスタント系住民と反英国のカソリック系住民の対立が深刻化し、過激派のIRAアイルランド共和軍)が暗躍する北アイルランドベルファストへ英国軍の部隊が派遣されるが、反発する住民たちが暴徒化し、やむなく部隊は撤収。運悪くただ1人“敵地”に取り残された二等兵(主人公)は窮地に陥り……。治安維持という名目の戦いが日常化し、とりわけ十代の子どもたちが感化されて“戦士”となりあげく犠牲になっていくやるせなさ。北アイルランド問題を扱った秀作は他にも「麦の穂をゆらす風」など何本か見ていてある程度背景は分かっていたつもりでしたがそれでも内部に裏切り者あり外部に味方ありで誰を信じればいいのか時に混乱し主人公の恐怖がそのまま伝わって来る緊張の99分。
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