エレファント・ソング

試写にて鑑賞。原作はカナダの作家ニコラス・ビヨンの戯曲で、映画界の寵児グザヴィエ・ドランが脚本を読んで「マイケルは僕だ。この役を僕に演じさせてほしい」と熱望し出演したという、息詰まるような心理劇。ひとりの医師の失踪をめぐって、精神病院に長期入院中の問題患者マイケル、仕事や家庭のストレスが限界に近付きつつある病院長とその元妻の看護師長を中心とする一触即発のやりとりの中から少しずつ少しずつ真実が見えてくるとともに喪失と再生のテーマが交錯して胸にせまる構成の緻密さに脱帽。
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