こと原題「白日焰火」。試写にて鑑賞。先のベルリン国際映画祭でグランプリと主演男優賞（廖凡）をダブル受賞ということで期待していたら期待以上に良くていまだ余韻にひたっております。見ているだけで凍傷になりそうな寒々と底冷えのする風景とドライでスタイリッシュな映像がマッチして緊迫感とやるせなさをきわだたせつつ時に不思議なユーモア感もまぎれこませた秀逸なクライムサスペンス。廖凡が影帝も納得のすばらしさですが相手役・桂綸鎂も近年最高レベルの好演で、個人的な願望としてはるんめいちゃんは薄幸系の役どころがいささか似合いすぎてもっと幸せなキャラをいっぱい演じてほしかったりするんですがそれでもこの映画の適役ぶりには文句なし。刁亦男監督の作品はこれまで未見でした。今後はしっかりチェックしていきたいです。
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