ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ

オンライン試写にて。9.11テロが起こって間もなく、ドイツに住むトルコ移民一家の長男が旅先でタリバンの一味と疑われて悪名高きグアンタナモ収容所送りとなり、息子を取り戻したい母親が人権弁護士の尽力でアメリカでの集団訴訟に加わった実話の映画化。支援する仲間がいる一方で捕まったのは自己責任といいたげな(そのあたりなんだかよその国のことではないような既視感も)国やマスコミの非協力的・静観的態度も浮かび上がり、展開もテーマもシリアス、なのにおよそ裏オモテというものがない猪突猛進系天然キャラのおっかさんの存在感がピカイチで(演じた女優さんは人気コメディアンだそう。やっぱりコメディの人は役者としてもガチですね)、笑いどころが多々あってほとんど面白い映画とさえ思うほど。かつ実話ならではの重みと苦みもじわじわと効いてきます。

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