こと原題「LE OTTO MONTAGNE」。イタリアの山岳地帯で夏の間だけ家族と山荘で過ごす都会の少年ピエトロが地元の少年ブルーノと知り合い親友になるが、やがて成長したピエトロは父親に反抗して家を出、山へ行くこともなくなった。年月が過ぎ、父の死をきっかけに山を訪れたピエトロはブルーノと再会。亡き父がブルーノと親しく交流を続けていたことを知る。。。美しくも厳粛なまでにパワフルな山々の景観に目をうばわれ、アモーレやマンジャーレやカンターレなイメージとは真逆の寡黙で無骨あるいは内省的な男同士の魂の絆、人生の選択、そして父と子の物語にしみじみと心あらわれる名作。ちなみに原題は直訳すると「８つの山」で、その意味するところは映画を観るとよくわかりますが、邦題の「帰れない山」もとても良いです。
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