マルケータ・ラザロヴァー

オンライン試写にて。チェコヌーベルヴァーグの巨匠といわれるフランチシェク・ヴラーチル監督による1966年作品。中世のボヘミア王国を舞台に、娘マルケータを溺愛する領主と敵対する盗賊一家と王命を受けた将軍の間で戦いが起こり、その暴力的関係性の中で生じた異常にして純粋な愛の物語。。と、わかったふうに書いてみたものの実のところ自分ごときには咀嚼しきれない、あらゆる予断をゆるさない、宗教と家族と愛と生死のテーマが闇鍋の中でぐつぐつと煮えたぎるような圧巻のカルト的大作。チェコ映画のことをろくに知らず監督の名前も初耳だったどしろーとな自分ながら、「チェコ映画史上最高傑作、55年の時を経て日本初劇場公開」というキャッチコピーは誇大でもなんでもなくまさしくそのとおりなのだろうと見終わって納得した目くるめく166 分でした。

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