こと原題「殺出個黄昏」。昨日大阪アジアン映画祭にて。若かりしころはプロの殺し屋チームとしてならしたが今やすっかりたそがれた３人の老人（演じるはニコパパ謝賢84歳、子役時代からの大ベテラン馮寶寶68歳、我らが林雪＠もっと痩せてほしい57歳）が久しぶりに再会して重出江湖とあいなり、死にたい依頼者（主に高齢者）をあの世へ送る仕事を始めたのをきっかけにそれぞれの人生が予期せぬ方向へころがりはじめるブラック・コメディ。老いと孤独のテーマをナンセンスすぎないユーモアで包んだ、可笑しくて哀しくてじんわりと胸あたたまる洒脱な佳作。老いてもアクションのキレは衰えず（という設定）なニコパパの序盤のナイフさばきに一気にテンション上がったのは自分だけではないはず。来たる香港電影金像奨で過去最高齢の主演男優賞ノミニーとなったのも納得の大物感でした。受賞、ありかも。ちなみにボーボー姐とニコパパは60年ぶりの再共演、らしいです（凄）。
