プティ・カンカン2/クワンクワンと人間でないモノたち

配信最終日の昨日すべりこみでJAIHOにて。間に合ってよかった(もっと余裕をもって見ればいいのに>自分)。ブリュノ・デュモン監督の14年の作品「プティ・カンカン」(205分)と同じく全4話のTVシリーズを1本につないだ続編(今回は217分)で、ユーモアとペーソスとシュールさをさらにぶっとんだSF的レベルで展開する、次々に人が不条理な死に方をした前作と対照的に今回は人間でないモノが次々に不思議な生まれ方をする物語。テーマはアポカリプス(のはず)なのだけれど何がどうアポカリプスなのかよくわからない、前回と同じ素人ばかりのキャストが演じる主要登場人物たちのユニークな風体とヘンテコな行動様式(主人公のカンカンが4年でかなり成長しているのがうれしい)がいつまで見ていても飽きない面白さで、ゆるゆると進むストーリーの果てにはっと息をのむマジック・リアリズム的エンディングがあらわれて思わず泣きそうに。。なんだかすごいものを見せてもらいました。JAIHOさんありがとう。