靴ひも

昨日試写にて。離婚して久しい元妻が障害を持つ息子を遺して急死し、受け入れ施設が決まるまで一時的に同居することになった父子の物語。ケアワーカーの指示でやむなく受け入れた父親が最初どう扱っていいかわからなかった息子と次第に「友達」になっていくが。。障害とひとくちにいっても実にさまざまなタイプのハンディがあって、フィクションの場合は作り込みすぎないというかお涙ちょうだいありきにならないバランス感覚が必要ではないかと思うんですが、本作は監督自身が障害者の息子を持つ父であり、かつ物語が実話ではないものの実際のエピソードにインスパイアされたものという点でいろいろと身につまされるものあり。話の流れからいってああなってこうなってああなるのかなという安易な予想がちゃんと(?)くつがえされていくのや、舞台であるイスラエルでのアラブ人差別とか黒人差別、障害者たちが共同生活を送る村といった実社会の一面を垣間見られるのも印象的でした。

公式サイトはこちら