アダムズ・アップル

日劇場にて。ある教会の世話になることになった仮釈放中のネオナチの男の、自覚的な悪党であるがゆえにどんどん空回りして行く悪党的ふるまいと、牧師を筆頭に同居人たちの無自覚なゆがみっぷりとの不協和音がなんともいえない面白さのシュールでブラックでシニカルな寓話。マッツ・ミケルセン目当てで前知識なしに観たんですが、後から2005年作品と分かってびっくり。そういえばマッツ氏がきもち若かった気もしないでもないけどほとんど違和感なく、最近撮られた映画であっても全然不思議のない同時代性と予測不能な展開にひきこまれ、だから今こうやって公開されているのだなと勝手に大納得しました。

公式サイトはこちら