存在のない子供たち

劇場にて。極貧地域に住む12歳(くらい)の少年ゼインが、「自分を産んだこと」を罪状として両親を訴える。なぜそんなことができたのか、何があったのか。その経緯を克明につづりながら中東の最底辺の人々のリアルをつきつけてくる話題作。これが子役だったら天才以上の何かであると驚かされ続けた少年ゼインをはじめ登場人物は実際に同じような境遇の人たちをキャスティングしたそうで、実際とてもみんな演技には見えない素のままの絶望感や逆に生命力が痛々しくも光っていて、公開からひと月経ってようやくの鑑賞でしたがなかなかの入りで、かくも深刻なテーマの作品を多くの人が見に来続けているのは間違いなく良いことでありそれはテーマ性というだけでなく商業映画としての完成度の高さも大いにあずかっていると感じました。

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