ほたるの川のまもりびと

昨日試写にて鑑賞。43年前、長崎県東彼杵郡川棚町の川原(こうばる)地区を流れる石木川にダムを作ることが計画され、地元の人々による反対運動が起こった。その後家屋移転に応じた世帯も多かったが、現在なお13世帯54人の老若男女が昔ながらの景観を残す里山に暮らし、反対運動を続けている。治水と利水を目的に計画された石木ダムではあるけれど、専門家はその両方とももはや不要と指摘。なのに県の側には中止しようという発想もなければその責任もとりたがらないらしく建設を強行。鳴呼千年一日のごときニッポン的行政体質よ。。。ただしこの映画が伝えてくるのは怒りや糾弾のニュアンス以上にこうばるの人々の明るさ、そして活力。こういう問題はいろんな形で各地で起こっていてもなかなか広く知られることはむずかしい中、まずは不特定多数の人に「知る」「考える」きっかけを与える、ドキュメンタリー映画はそのための1つの大きなツールであることをあらためて実感します。
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