草原の河

試写にて鑑賞。2015年のTIFFにて「河」というタイトルで上映されたおりは見逃してしまい、公開が決まったおかげで見られて良かった。乳離れできない6才の少女とその父で自分の父親と4年間断絶しているちょっとだめんずな感じの男(ただし彼が父親に対して持つわだかまりには一理ある)を中心に、草原で暮らす遊牧民一家の日々をゆっくりと流れる河のような時間の中でとらえた変化と成長の物語。監督の遠縁だという主演の少女の演技とも自然のままとも見える繊細な表情がどんなセリフにもまさる雄弁さで、この子の存在がまずあってこの映画の物語が生まれたというのも納得でした。
公式サイトはこちら