ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命

劇場にて鑑賞。例によって前知識なく、最後の使命ってなんだろう?と思いながら観ていたので、観終わってようやく作品のテーマが分かったという(遅)。歴史的に有名な大統領夫人であり、のちには海運王と再婚、と常人にははかり知れない世界にいた伝説的アイコンゆえ、立場上衆目にさらされる孤独と迷いと矜持を同時にコントロールせざるをえない強さと一人の女であり妻であり母である部分の人間性に肉薄する映画は今だからようやく作れるのかなという気がしました。ナタリー・ポートマンの鬼気迫るほどの役作りは『ブラック・スワン』をほうふつさせるものあり。未亡人になって間もない彼女のもとへ取材に訪れたジャーナリストの知性と誠実さ、ジョン・ハート演じる神父の言葉とたたずまいにしみじみ。
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