築地ワンダーランド

日劇場にて鑑賞。(もう少しTIFFネタでひっぱるつもりでいましたがあっさり予定変更しましたすいません)
80年超の歴史に幕を閉じようとしている築地市場。そこに働く、あるいはそこへ仕入れに訪れる粋を極めた魚のプロたちの活力と気概を美しい記憶としてアーカイブした、移転をめぐるすったもんだがメディアをにぎわすようになる前に製作されたと思われるまさしくワンダーランド的ドキュメンタリー。映画には寿司や高級フレンチのいろんな名店の料理人たちも登場。そうした店は庶民にはなかなか敷居は高いけど別に有名店でなくても美味しい寿司屋やレストランでほっぺたの落ちるような料理を食べることができるまでには、魚を獲るプロがいて、それを最良のコンディションで市場に運ぶプロがいて、その魚が仲卸から卸へ、さらに買付人や料理人の手を経て消費者の胃袋に届くという、言われれば当たり前だけどふだんは意識することのない流通システムがしっかり機能しているから、そのありがたみを再認識しました。個人的にも築地は以前はよく場外市場でランチしたり買い物をしたりした大好きな場所で、わりと最近、仕事で築地に出入りする友人に場内市場をたっぷり時間をかけて案内してもらったら(さすがにセリの会場は入ったことがないですが)それがまたどえらく楽しかった。移転の予定がずれこむならあと何回かは場内に行けるかな…。
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