トランボ ハリウッドに最も嫌われた男

劇場にて鑑賞。冷戦中のアメリカ、赤狩りの嵐が吹き荒れたハリウッドでブラックリストに乗った映画人が糾弾され追放される中、仲間の転向や密告にほんろうされながらも偽名でシナリオを書きまくり名作を次々に送り出した脚本家ダルトン・トランボの不屈さに圧倒される、信念と知性とユーモアと家族の物語。赤狩りの急先鋒であるジョン・ウェインや極右記者(演じるはヘレン・ミレン様!)が今のニッポンをなにげに思わせてドン引きする一方、我が道をいくカーク・ダグラスのさわやかな俺様っぷり(そっくりさんというほどでもないが役者さんがけっこう似てる。えらかったんだな、マイケル・ダグラスの父ちゃんは)に内心で快哉。100%政治的な映画だけれどきっちりエンタメになっているところが痛快で、「ヘイル・シーザー」をもういっぺん見直さねばならんという気持ちにもなりました。
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