マンガをはみだした男 赤塚不二夫

劇場にて鑑賞。天才的マンガ家の光と影、と書くとなんだか月並みなんですが生を受けた満州の原風景から誰よりもバカであろうとしたハチャメチャな後半生まで、心やさしくシャイな男の実像を数多くのゆかりの人々の証言で構成したドキュメンタリー。その生涯に通底するキーワードは「没法子(メイファーヅ=ま、しょうがないさ)」であり、それはすなわち「これでいいのだ」であるということ、そしてそれを本人も周りの人々もみんな分かっていたんだなというのが感慨深く、最高傑作といわれる「レッツラゴン」を読みなおしたくなりました(もしかすると全編読んでないかもしれない)。個人的にどまんなか世代なので、コメントを寄せたマンガ家の人達、中でも元アシスタント土田よしこ女史の姿や肉声は初めてかもだったので名作「つる姫じゃ〜っ!」が大大好きな身としては感激でした。
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