アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち

劇場にて鑑賞。
ナチスの親衛隊隊長としてホロコーストを主導したアドルフ・アイヒマンが15年の逃亡生活の後に捕らえられイスラエルの法廷で裁かれた4カ月にわたる世紀の裁判。そのTV放映の舞台裏に焦点を当てた緊迫のヒューマンドラマ。ハンナ・アーレントが看破したアイヒマンの“悪の凡庸さ”やホロコーストの実態はさまざまなメディア、映画でいえば「ハンナ・アーレント」や「サウルの息子」などを通じてそれなりに知っている人は現在かなりいると思うんですが、初めて、かつ世界に向けて発信された当時の衝撃と歴史的意義はいかばかりかと想像しつつ、実際の映像に見るアイヒマン本人の責任感のなさにあらためて暗澹たる思い。映画の中で語られる「ヒトラーが自殺してもファシズムはなくならない」という言葉がずっしりと重い。。
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