わたし、ニューヨーク育ち

先日(だいぶ前になってしまいましたが)OAFFにて鑑賞。香港映画ファンなら知らぬ者のない狄龍こと本名譚富榮(トミー・タム)演じる初老の男とタイトルどおりニューヨーク育ちの孫娘がカルチャーギャップやらジェネレーションギャップやらでてんやわんやしながら次第に心が通じ合っていく、期待どおり笑って泣ける王道のファミリームービー@マレーシアでした。孫娘役の陳沁霖は当時11歳ながらあっぱれな名演でちょっと将来の章子怡をほうふつさせる逸材。笑ったらカワイイのはもちろんだけど不機嫌な顔の似合う美少女って鉄板ですね。それ以上に個人的には狄龍に惚れ直す映画でありました。往年の美丈夫ぶりをふまえつつ(やるときゃやるアクションシーンがちゃんと用意されているところがグッときます)年相応+αの老け感をありのまま、どこか楽しげに演じているのがしみじみと嬉しくて、その意味で張爵西監督の眼力と演出力に感謝です。Q&Aに登壇した監督がまたステキな女性でした。