部屋のなかで

先日OAFFにて鑑賞。シンガポールの老舗ホテルの一室を舞台に、太平洋戦争終結直後から現在に至るまでその部屋に刻まれたさまざまな人間模様を描く、「一緒にいて」や「TATSUMI」のエリック・クー監督作。密閉された空間で交わされるのは多くの場合が愛のいとなみであり、時に友情やすれ違いのドラマもあり、その微笑ましく時に滑稽なさまを時代の記憶として1人の“傍観者”が見つめ続ける切なくも優しい佳品。とりわけ“傍観者”役の俳優さんは個人的に初めて見る顔でしたがなんかじわじわとあとをひいてます。