少年班

TIFFにて鑑賞。IQの高い生徒を飛び級で大学に入れて英才教育をほどこす中国の少年班の制度については初めて知りましたが、国威発揚的スポ根系映画ではなくて神童たちの光と影を描いた青春コメディ映画。監督自身が少年班出身とあって実体験を反映した部分がけっこうあるらしく、国際数学コンテストの出場者に選ばれた者たちが集中して勉強できるよう与えられた倉庫みたいな部屋のシーンに「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」を思い出し、天才は天才なりのプレッシャーがあるんだろなぁと凡人の気軽さでちょっと気の毒になったり、いくらIQが高いたってまだ子供子供してるのに普通の大学生と一緒に寮生活を送るのは無理があるよなあとか、いろいろ興味深く面白かった。少年班あがりの教師を演じた孫紅雷が余裕の好演。神童メンバーの紅一点・周冬雨ちゃんが見た目はまだまだ少女みたいだけどすっかり女優らしくなりました。