夏をゆく人々

試写にて鑑賞。82年生まれのイタリア人女性監督による、昨年のカンヌ映画祭グランプリ作品。古代エトルリア時代の遺跡が残るトスカーナ地方の田舎で昔ながらの養蜂業を営む一家のワンマンな父親としっかり者の長女との一種師弟のような関係に、長女が思春期にさしかかってきたことや一時的に預かることになった問題児少年とのかかわりの中で次第に不穏な亀裂が入っていく…。リリカルにして時にマジカルな“余白”が印象的な、少女の成長の物語であるとともに緊密さともろさを同時に内在する家族の物語。
とりあえずトップページのみのようですが公式サイトはこちら