無知の知

試写にて鑑賞。
先日見た「フタバから遠く離れて 第二部」や、もっと前に見た「100000年後の安全」や「プリピャチ」や、原発関係のドキュメンタリーはそれなりの数を見ていて、いずれも作り手や登場人物の信念、危機感、あるいは怒りや迷いがごく身近なものとして感じられその都度いろいろ考えさせられております。本作もまたしかり、なんですがそれに加えてこの映画のひときわユニークなところは、一種の部外者的ニュートラルさでもって被災した人たち、政治家、専門家のふところへ入り込んでいく行動力と探究心。知らないってコワイ、とか、知らないって強い、という言い方はしばしば肯定的だったりラッキーだったりするニュアンスで使われるように思うんですが、要は“知らない=無関心”ではないこと、「自分が何を知っていて何を知らないかを知っていること」、それが「知ること」につながるんだなとあらためて思わされる風通しのいいドキュメンタリーでした。
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