パンドラの約束

試写にて観賞。
あの3.11からまもなく3年がたとうとし、なお原発事故の始末がつきそうにない今のニッポンで、反原発でならした論客が原発推進に転向したら炎上のリスクはかなりのものだと思うけれど、それはアメリカでも同じだった…。地球温暖化にストップをかけるためのカギは安全な原発利用にあるという理論を展開しサンダンス映画祭で論争をまきおこしたという、覚悟のドキュメンタリー。映画に登場するバリバリ反対派のご婦人が、うっかりすると自分が論破されてしまうかもしれない相手(つまりこの映画の作り手たち)にほとんどヒステリックな対応しかできていない姿が、なにか「捕鯨をやめろ」「イルカ漁をやめろ」と糾弾する活動家のようで、見ているこちらまで動揺してしまいました…。
できれば、本作とは立場が真逆の「100,000年後の安全」(某元首相が脱原発にかじを切りなおしたきっかけといわれる話題作)と合わせての観賞をおすすめしたいです。
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