祖谷物語―おくのひと―

昨日、試写にて観賞。
祖谷は「いや」と読み、“日本最後の秘境”とも言われる徳島の山村。本作はその圧倒的な自然のありさまとそこに生きる人たちをめぐる変わるものと変わらないものを誠実に、時に祈りにも似た夢幻的アプローチもまじえながら映し出した美しく壮大な長編。主演が武田梨奈田中泯とくれば自分的にもうほとんど無条件で要チェックで(といいつつ先の東京国際映画祭ではうかつにも見そこねてました…)、雪の中であろうがなんだろうが山道や沢をぐんぐん進んでいくような身ごなしの説得力といい、芯のある存在感といいあらためてほれぼれしてしまうような適役ぶりでした。
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