台湾アイデンティティ

試写にて観賞。
酒井充子監督による、「台湾人生」「空を拓く〜建築家・郭茂林という男」に続く日本統治時代の台湾で生れ日本語を習得した人たちに取材した秀逸なるドキュメンタリー。80代90代の老婦人・老紳士の話す日本語のなつかしさ、切なさ(へそが茶を沸かすなんて言葉がさらりと語られるのを耳にするだけでも思わず泣けてくる…)、その1人1人の時代にほんろうされた背景をニュートラルにかつ自然なウェットさをもって伝える、いわゆるTV的というか“まずテーマありき”的な作り方を極力排した(ように思える)いい意味でのパーソナル感が本作でもしみじみと伝わってきました。
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