鉄西区 第二部 街

劇場にて観賞。
第一部の工員たちよりもっと若い、17、18歳くらいでもうひっきりなしにタバコを吸い、仕事もなければ夢もないとうそぶくおやじっぽい若手世代に主にカメラを向けつつ強制移転の波にのまれていく工場の街(ほとんどスラム)の変遷をとらえた第二部。抑圧された社会的弱者特有の、といっていいのかどうか分からないけれどその場その場の理屈というか開き直りとでもいうべきものが自らを生き延びさせていくギリギリの力になっていく人間としてのタフさに一種カルチャーショックを感じつつ、「古惑仔」のポスターが壁に貼られていたりボケボケの画質のTVから王菲の映像が流れていたりとふとしたディテールに同時代の話なんだとはっとさせられること多々でした。