ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮

試写にて観賞。
タイトルそのままに宮廷を舞台とした史実にもとづくメロドラマと陰謀術数の物語。うつけものになることで現実逃避している国王のもとへそうとは知らずに遠い国から嫁いできた聡明な王妃という組み合わせは某国営放送の「篤姫」を思い出させ(ただし王妃は篤姫に比べてはるかにワキが甘かった…)、また王の絶大な信用を得た侍医が王も王妃もまとめて啓蒙思想に目覚めさせ性急な改革を進めた結果宮中の守旧派を敵に回していくさまは「蒼穹の昴」を思い出させ(この侍医がまた今ひとつツメが甘くて…)、国はちがえど中世から近代に脱皮するさいの攻防の激しさや犠牲の大きさは共通するものがあるのだなあとかいろいろ勉強になりました。「007 カジノ・ロワイヤル」の悪役も良かったけど先日見た「偽りなき者」に引き続き“北欧の至宝”ことマッツ・ミケルセンのあいまいというかあやうい魅力(ほめてます)が今度こそクセになりそう…。
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